先日台湾へ出張してきたとき、機内で読むために一冊ムック本を購入して搭乗しました。
玉川大学教授の小島比呂志教授の面白い寄稿がありました。

「脳の神経細胞では何が起きているのか」という記事で「脳と心(意識やクオリア)の困難な命題」という内容の記述がありました。
要は「脳が心を管理している」のではなく、「脳と心は別物」だが、医学会はこれをいっしょであると証明しようとして懸命になっているとのことです。
これはキャロライン・リーフ博士のコンテンツと一致しています。

意識が脳に影響を与え、脳が作動しだすのです。
以下、ご紹介いたします。
「18世紀後半にイタリアのガルバーニによって生物電気が発見されて以降、神経科学は明確に自然科学の一分野として研究が進められ、生理学的機能機序に関して、大きな成果が得られて今日に至っている。
一方、この脳によると仮定されている心(意識やクオリアなど)の問題については、古代より多くの自然科学者や哲学者、思想家の努力にも関わらず、依然未知のままである。すなわち、心の働きを「科学で解明する」、言いかえると「科学の言葉で表現する」という最終目的は、未だ未解決の問題である。この科学は、17世紀にデカルトを中心としてその規範が確立され、この規範に従って、近現代の科学(神経学科も含む)は発展してきた。しかし、デカルトは、科学の規範を明確に確立する際に、心は科学の対象として含まれないことを直感的に理解していたため、心身二元論によって「心」と脳も含む「物質」との区別をはかったと推測される。
したがって、現代の心の問題に取り組む研究者は、二つの問いに対して答えを求めていくことになるであろう。(1)心を科学の言葉でより正確・詳細に表現する。(2)科学の規範自体を検討し、心が科学で解明可能であるか否かの、より形而上学的な問題に取り組む。」
なお、神経科学の神経という漢字『神を経る』という部分が興味深く取れる。
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